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aigo MID P8860のカスタマイズ


aigo MID P8860のカスタマイズ

UMIDのM1が発売された今となっては今更感がありますが、aigo MID P8860(Gigabyte M528/Alice Mobile MID IDOL)を購入しました。
eBay.comでUS$589.99+送料US$85.99なので、1$=\90として60,838円くらいでした。

まずは良い点・悪い点ひっくるめて使用感など。

ハード面

  • 小さくて軽い。
  • 4GB SSDのうち、Midinux領域は2GB。残り2GBはユーザ領域として使える。
  • 日本製品に比べると、全体的におもちゃっぽくてしょぼい。と言うより日本製品の出来がすごいって事。
  • スタイラスが左についているので、右利きの場合取り出した後持ち替えないといけない。
  • ヘッドフォン端子が奥側にあるので、ヘッドフォンケーブルが短いと辛い。
  • 電源端子が手前側にあるので、電源に繋いでの操作が多少やりにくい。
  • USB充電はできない。外部バッテリーで充電する場合、5V・2.3A必要。
  • 充電プラグジャック端子はD4と同じ(らしい)で、外径3.0mm・内径1.1mm。
  • 充電用ACアダプタのDCジャックはセンタープラス(一般的)。
  • テンキー入力がキーボードのテンキーの並びと違って上下逆になっている。
  • BIOS設定の変え方が判らない(変えられない?)。

ソフト面

  • 全体的に動作速度は特に遅くない(特別速くもないけど)。
  • 動画再生はかなりさくさく動く。DVD画質でも問題なし(wmvの再生は少し怪しい)。
  • PCに繋ぐとUSBマスストレージとして認識され、ユーザ領域の2GBに対してファイル転送ができる(Windows Media Playerのポータブルデバイスとしては認識されない)。
  • 日本語入力できない。
  • 標準ブラウザ(CoolFox)はFlash9対応なので、youtube・ニコ動等もフツーに見れる(再生は少々もたつく)
  • 標準ブラウザで何かの拍子にひらがな・カタカナが文字化けして直らなくなることがある。
  • 標準ブラウザがBASIC認証に対応しておらず、アクセスできないサイトがある。
  • 標準ブラウザの起動後はjavascriptオフ。javascriptが必要なサイトでは、javascriptをオンにする必要がある。
  • GPSを起動すると「地図カードがないから挿入してね」っぽいメッセージが(英語モードにもかかわらず)中国語で表示される。
  • Bluetooth対応のNTT docomo FOMA端末とDUN Profile接続できない。
  • ハイバーネーションできない(サスペンドは可)。

こんなところですかね。
巷ではWindows XPを入れて使うのが主流のようですが、あえてMidinuxのままで使ってみる方向で。
そのためにいろいろと使いやすくなるようカスタマイズしてみました。

カスタマイズ

インストールUSBをhackし、xfceをインストールする

このhackをすれば、xfceが使えるだけでなく標準GUI上でX TerminalやFedora 7リポジトリ(P8860のMidinuxはFedora 7ベース)が使えるようになったりと、夢が広がりまくりますので、ぜひお試しください。

…と言っても原文のままでは敷居が高いので、hack手順の部分を訳してみました。雰囲気くらいは伝わると思います。

--- ここから訳 ---

  • CDからリカバリUSBを作る。
  • aigo_hack_29_oct_08.zip(訳者注:リンク先でダウンロードできます)を解凍し、リカバリUSBに上書き。
  • USBをP8860に挿して起動→リカバリ→USBを抜いて再起動→ハック済みMidinux(左上メニューからX Terminal・Add/Remove Software等起動できる状態)。
  • Wi-Fiに接続。
  • メニューからAdd/Remove Softwareを起動。
  • 左下端のボタン(リストっぽいシンボル)にタッチして、ツールがリポジトリから利用可能なパッケージの情報を読み終えるまで待つ。
  • インストール済みパッケージのリストが表示されるので、Available packagesラジオボタンにタッチ。
  • 次のパッケージを選択する。
    • exo (Thunarに必要)
    • libxfce4mcs (必須)
    • libxfce4util (必須)
    • libxfcegui4 (多分必須じゃない)
    • mousepad (テキストエディタ。任意だけどleafpadよりはいい)
    • Thunar (ファイルマネージャ。任意だけどP8860の標準ファイルマネージャより随分いい)
    • xfce-mcs-manager (必須)
    • xfce-utils (必須)
    • xfce4-battery-plugin (任意。ステータスバーにバッテリ容量を表示)
    • xfce4-mount-plugin (任意。ステータスバーにマウントされたデバイスを表示)
    • xfce4-panel (必須)
    • xfce4-taskmanager (任意)
    • xfce4-timer-plugin (任意。ステータスバーに時刻表示)
    • xfdesktop (必須)
    • xfwm4 (必須)
  • Applyボタンにタッチして、ツールの提案する変更を承認し、全てのパッケージのダウンロードが完了するまで待つ。
  • 全てのパッケージがダウンロードされた後、Updating softwareが自動的に起動されるが、P8860にインストール済みパッケージとちょっとした衝突があるので失敗する。しかしかまわずもう一度ApplyボタンをタッチしてUpdating softwareを強行する(あまり綺麗ではないけれど動作する…)。

Updating softwareはいくつかのパッケージで失敗するだろうから、たぶん最後のステップを何度か繰り返さなくてはならない(私は全てのパッケージを同時にインストールしなかったから、本当のところはわからない)。
私が何も忘れてなかったら、XFCEの機能版がインストールされているはず…メニュー(画面左上をタッチ)に追加された新しいアプリケーションは、(Thunar以外)どれも起動しようとしないで。XFCE環境下でしか動作しないから。
メニューのSwitch desktopボタンをタッチすると、XTermウィンドウが開いて、スクリプトが「choose the desktop (aigo | xfce);」と聞いてくるので、「xfce」と入力する。
スクリプトはさらに「you want to reboot」と聞いてくるので、「yes」と入力する。

すると!
再起動後、メニューアイコン・仮想画面(ワークスペース)・実行中タスク表示エリア・右側に小さなアイコン(マウントユーティリティ・バッテリ状態・時刻)のあるパネルが画面下部にある、一般的なXFCEデスクトップにアクセスできるだろう。

あとは、環境をカスタマイズしたり、ソフトやプラグインを追加したりするのはあなた次第。それは私好みのデスクトップ構成の、単なる基本的なインストールだから。

良い音楽プレイヤー(P8860標準のより充実していて、そう重くないもの)が欲しければ、add/remove softwareを使ってxmms・xmms-mp3・xmms-libsをインストールするといい。
フリーのphotoshop的ツールが欲しければ、gimpをオススメ。
その他。多くのものがFedora 7のリボジトリ(red hat公式リポジトリ・livnaリポジトリ)から利用可能。add/remove software toolでその他のリポジトリをセットアップすることもできる。

しかしP8860のSSDの空き容量には気をつけよう。1.9GBしかないのに、Midinux+firefoxをインストールすると75%が使用される。XFCE環境をインストールすると79%。その他アプリケーションのインストールには約400MBしか使えない。
だから、アプリケーション選びには注意して、Gnomeとかその他のGUI環境のような多くの依存ライブラリのインストールが必要なアプリケーションを選ばないように。貧弱なP8860には大きすぎる。

--- ここまで訳 ---

別にxfceは入れなくても動くと思いますが、入れずにSwitch desktopをやっちゃうと、再起動後に帰ってこれなくなるので注意してください。
また、FireFoxを日本語化するにはFireFoxのサイトから最新の日本語版をダウンロード→リカバリUSBの\hackフォルダにコピー→\postscript.shの12行目のfirefoxアーカイブのファイル名をダウンロードしたアーカイブファイル名に変更→リカバリ、という手順で。
ちなみにFireFoxは流石にちょっと重いです。

日本語入力できるようにする

上のhackがなされていることが前提ですが、以下の方法で日本語入力ができるようになります。

  • Add/Remove Softwareを起動する。
  • Fedora 7リポジトリのみを選択状態にする。
  • Available packagesラジオボタンにタッチ。
  • anthyとscim-anthyにチェックを入れてApply。
  • 再起動

すると、右上の言語の一覧に日本語が追加されます。
Ctrl+Spaceでも日本語入力を呼ぶことができます。
なお、日本語以外の言語を削除したければ、X Terminalで以下のコマンドを実行して下さい。

rpm -e scim-pinyin
rpm -e scim-shouxie

Windowsのリモートデスクトップクライアントにする

  • Fedora 7のサイトからrdesktopをダウンロード
  • X Terminalを起動して、ダウンロードしたrdesktop*.rpmファイルがある場所に移動
  • 「rpm -ivh rdesktop*」を実行

rdesktopを起動するには、コンソールからrdesktopコマンドを実行します。
個人的には以下のオプションがお勧め。

rdesktop 接続先IP[:ポートNo] -f -D -g 800x480 -r sound -x l -z -a 16 -u ユーザ名 -p パスワード

.bashrcにalias登録しておくといいと思います。

なお、P8860標準Windowで、上部タスクバーが最前面表示になっている場合は、「-g 800x480」を「-g 800x400」に変更してください。

Microsoft Windows Networkに接続

実はこれは少し厄介でして。
Windowsネットワークのクライアントにするにはsamba-commonとsamba-clientをインストールしないといけないんですが、P8860には既にsmbshareという、P8860をWindowsネットワークのサーバにするためのパッケージが入ってるんですよね。
samba-clientをインストールしようとするとこのsmbshareが競合するので、そのままではインストールできません。
別にP8860をファイルサーバになんかしない、って人は以下の手順で桶。

  • Fedora 7のサイトからsamba-commonとsamba-clientをダウンロード
  • X Terminalを起動して、ダウンロードしたrdesktop*.rpmファイルがある場所に移動
  • 以下のコマンドを実行
rpm -e smbshare*
rpm -ivh samba-common*
rpm -ivh samba-client*

もしP8860でサーバ・クライアントを共存したい場合は、sambaも入れればいいと思うんですが…試してみてください。

インストールが終わったらWindowsネットワークフォルダをマウントするためのフォルダを作成します。
X Terminalで「mkdir /root/MyDocs/Network」を実行します。
別にどこにマウントしてもいいんですが、ここにMyDocs配下にマウントしておけば、P8860標準のファイルマネージャからアクセスできるので。

マウントは以下のコマンドを実行。

mount -t cifs -o user=ユーザ名,password=パスワード UNC /root/MyDocs/Network

UNCにはマウントしたいネットワークフォルダを指定します。
例)\\server\share1,"\\file server\share folder 1",等

標準ファイルマネージャでは、マウントしたフォルダはNetworkフォルダ下に表示されます。動画ファイルを開いて再生することもできます。

アンマウントは以下のコマンドを実行。

umount /root/MyDocs/Network

どちらもalias登録しておくか、/usr/bin配下にスクリプトを作っておくと便利です。

なお、コマンド実行前にはWi-Fi接続を忘れずに。
個人的な感覚としては、速度的には特に問題ないと感じました。

NTT docomoのBluetooth対応FOMA端末にDUN Profile接続

プリインストールのBluesoleilがFOMAに対応していないので、設定ファイルを編集する必要があります。
また、FOMAデータ通信への接続はPPP接続とIP接続の2つの方法があるんですが、P8860はIP接続しかできない様子。
しかし、IP接続をサポートしているのはmopera Uだけなので、mopera Uの契約をする必要があります(ライトプラン可)。

  • /opt/bluesoleil/IVTMobile.INIを開き、最後尾に以下を追加
[NTT docomo]
CountryName=Japan
CountryProvider=81
HomeNetworkNumber=44021
DNS_PRIMARY=
DNS_SECONDARY=
IP=
AT_INIT=AT+CDGCONT=1,"IP","mopera.net"
Network=GPRS
USERNAME=
PASSWORD=
PHONENUM=*99#
  • /opt/bluesoleil/IVTProvider.INIを開き、以下の変更を実施
    • 「Japan=Vodafone J」を「Japan=Vodafone J;NTT docomo」に変更
    • 「44020=Vodafone J」の下に「44021=NTT docomo」を追加

続いて、BluesoleilでFOMA端末とペアリングします。
ペアリングできたら、以下の接続設定をします。

  • ISP:Japan・ISP Name:NTT docomo・Connection Type:GPRSを選択
  • 「Use default dial-up settings」のラジオボタンを選ぶ

これでFOMA端末と接続できるはずです。
…が、いろいろ制約が多くてあまりあまりうれしくないorz

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最終更新時間:2009年05月01日 10時44分30秒